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「浮世絵展名品展」の感想

和泉です。

山種美術館の「ボストン美術館 浮世絵 名品展」に行ってきました。

日本の浮世絵は、なぜかアメリカに多く収蔵されていると聞いている。
特に、ボストンに。
その理由も説明されていた。
(会場で説明を見てください。)

確かに、名品がそろっている。
色褪せもこれぐらいで済んでいることが不思議です。
その中にも、きわめて鮮やかな色彩を残す作品が何枚かあります。
また、彫師の技術で透けて見えるような画や
刷師ががんばった多色刷や雲母を使ったもの。それがが集まっています。

内容も清長、歌麿、写楽、有名どころがそろっています。
それぞれに有名な美人画がありますが、それぞれの表現上の違いを探すのも楽しいですよ。

華はやはり女性ですね。
花魁、芸者、街の看板娘。
男の版画は少ないですね。
男は歌舞伎役者だけ。
今も昔も男の商品価値は低いですね。

当時の浮世絵がどのように利用されていたか?
花魁や芸者の宣伝、売れすじの歌舞伎役者のブロマイド。
看板娘を使った店の宣伝。
利用内容はいまとそれほど変わりませんね。

私のお気に入りは、人々の生活感が出ているもの。
舟遊びに興じる芸者たち、その船を動かす船頭。
船の上の人々のいろいろな表情が面白い。
このテーマの絵、意外と多かったな。

浮世絵は最大でもA4版より少しい小さいくらい。
中にはそれを数枚くっつけて一つの絵となるものもあった。
良いアイデアだと思う。今でも漫画のおまけなどで似たようなものがありますね。

今年の春は、浮世絵関連の展示会がありますね。
この展示会は、最初のものです。

これ以降の展示会の為にまずはこの展示会を見てみては?

以上です。

by philo7777 | 2011-04-10 21:52